3日連続酒を飲む。3日目「先輩」(今田さんパート2を兼ねる)
酒びたりの3日間。
最終日は「先輩」と飲みました。
面子は
今田さん。フジモン

山下さん。

そして僕。
「軍団今田」です。
今田さんは僕の師匠です。
もちろん。弟子入りはしていませんが、
師匠だと思っています。
NSCに入学して、庄司とコンビを組んだとき
僕が最初に庄司に言った事
「ダウンタウンさんに憧れて、
ダウンタウンさんになろうとするのはやめよう。
あの人は天才だ。
きっと努力ではダウンタウンにはなれない。
だから俺達は今田東野さんを目指そう。
今田さんと東野さんなら
死ぬ気で努力すればなれるかもしれない。」
なんて失礼な発言なんでしょう。
今田さんも東野さんも天才です。
でも、その頃の芸人の卵は
そんな勘違い発言をかましていたのです。
でも若い頃の勘違いはするもんです。
僕はそれから今田さんの出演するテレビをすべて録画し
何度も何度も見ました。
ライブでMCをするときなんかは、ほぼモノマネでした。
そして、モノマネを卒業して
なんとなく品川庄司のスタイルの原型が出来た頃、
今田東野さん司会の番組のレギュラーになりました。
ライブでは笑いもとっていたし
それなりに自信を持っていました。
しかし、その番組では何一つうまく行きませんでした。
一つも笑いを取れませんでした。
前に出るものの空回りしてばかり、
毎回冷や汗をかいて、
「ちくしょう」と言いながらピンマイクを外していました。
本番が終わっても、
今田さんに食事に誘われることはありませんでした。
本番中に
「ちょっと先輩なんですから、飯食いに連れてって下さいよ」
と言いましたが、
「お前は、まだあかん。」と言われました。
ショックでした。
やがてその番組は終わり、
憧れの今田さんとの繋がりは断たれてしまいました。
それからしばらくして
僕達の冠番組「品庄内閣」が始まり
レギュラー番組12本を抱えるようになりました。
その頃、休みの日に木村祐一さんのライブ「写術」
を観に行ったときのことです。
木村さんの楽屋にご挨拶に行かせてもらうと
木村さんが
「お前、忙しいのに休みの日に先輩のライブ観に
来るなんてえらいなあ。
この後、なんやねん。暇やったら飯行こうか」
ビックリしました。
木村さんといきなり食事です。
しかも二人きりでした。
喜びと緊張で頭の中がグッチャグッチャになりました。
そして、木村さんと2人で食事をさせていただきました。
僕は緊張を和らぐために酒を飲み続けました。
「もう、一軒行けるか?」
「はい」
2軒目に行くことになりました。
池尻にあるお洒落なバー
中に入るとそこには、
松本さんと今田さんがいたのです。
松本さん、今田さん、木村さん、
まさにテレビで見ていた憧れの人達です。
この人達に憧れてこの世界に入ってきたのです。
そしてこの世界に入ってからも
松本さんとはHEYHEYHEYの前説をやらせてもらってましたが
挨拶するだけでも緊張していました。
今田さんとは番組を一緒にやらせてもらっていた時がありましたが
相手にされていませんでした。
木村さんはルミネでお会いしていましたが、
お会いするたびに舞い上がっていました。
その3人がそろっているのです。
さらには宮川大輔さんもいました。
今でこそ、大輔さんも仲良しですが
その当時は大先輩で、まあ今も先輩ですが、
まあとにかく遠い存在でした。
舞い上がりました。
でも、チャンスだとも思いました。
この人たちに「面白い」と言われたい
僕は必死で喋り続けました。
みんな笑ってくれました。
きっと一番の若手が必死で喋っているから
優しさで笑ってくれていたのだとおもいます。
嬉しくて僕はさらに喋り続けました。
朝が来て会がお開きになるまで喋り続けました。
その日の帰り
今田さんが僕に近づいて来て
「俺は、どんなにウケてもあんなこと言わへんけどな」
と言いました。
僕はその日、人の悪口で笑いをとったのでした。
・・・最低です。
それから、
松本さん、今田さん、木村さんの飲む席に
よく呼ばれるようになりました。
それはもう、松本さん、今田さん、木村さんは
プライベートでもめちゃくちゃ面白くて
隙間がなくて
僕は本番中のように気合を入れて臨むのですが
まったく、相手になりません。
それでも必死に何か喋ります。
その度に今田さんに
「お前の笑いは優しくない」とか
「大きな声で無理やり割り込んできて、
周りの空気止めることがある」とか
ダメだしをいっぱいされました。
褒められたことは一度もありませんでした。
褒められるのが大好きな僕は
今田さんにしかられる度に死ぬほどヘコんで帰りました。
それから3年後、
フジテレビの27時間テレビの中に
「大カマ騒ぎ」というコーナーがありました。
僕らとFUJIWARAさん以外は
みんなゴールデンで冠番組を持っているメンバー。
さんまさん、今田さん、めちゃイケメンバー
ネプチューンさん、ココリコさん、ロンドンブーツさん。
雨上がり決死隊さん、
ノリにのっているメンバーです。
死ぬほど緊張しました。
1週間前から、食欲がなくなりました。
本番中は必死でした。
なんとか爪跡残したい。
何か結果を残したい。
やるだけのことはやりました。
手ごたえもありました。
本番終了後、僕は次のコーナーにも出演予定だったので
次の衣装に着替えてフジテレビのロビーを歩いていました。
ロビーには私服に着替えた今田さんが立っていました。
「お疲れ様でした。ありがとうございました。」
と僕が頭を下げると今田さんは
「おう、お疲れさん」と言ってくるりと背中を向けると
「おもろかったな」と言ってくれました。
僕はその日帰りのタクシーで号泣しました。
3年間で初めての褒め言葉。
しかも「おもろかったな」という最高の褒め言葉。
涙が止まりませんでした。
それからしばらくして、
吉本のマネージャーにある雑誌を渡されました。
それは僕の事をいつも今田さんがダメ出しをしていた頃に
答えたインタビュー記事でした。
そこには
「最近、草食動物的な芸人が多いですね。
面白いけど、ハングリー精神と言うか、迫力がない。
俺は肉食の芸人見ると楽しみやなあって思いますね。
品川庄司とかアンタッチャブルとか」
と書かれていました。
僕にダメ出しをしてくれていたのは
楽しみにしてくれていたからだったんだと知りました。
そして僕はまた帰りのタクシーで号泣しました。
それからと言うもの
僕は今田さんの褒め言葉で何回泣いてきたことでしょう。
褒められるたびに目に涙がたまります。
帰りのタクシーで号泣します。
「軍団今田」メンバーは
藤本さん
山下さん
品川
入江
馬場ちゃん
5人兄弟です。
ナイーブで元気な 長男、フジモン
頑固で折れない 次男、山下さん
泣き虫で負けん気の強い 三男、品川
アホで優しい 4男、入江
マイペースでいつもニコニコしている 5男、馬場ちゃん
そしてエロDVDを異常なくらいに買い込む、今田お父さん。
この日は年長組みの3人が今田さんのもとに集まりました。
「今田軍団」のトニセンです。
今田ジャニーさんです。
ジャニーさんはこの日
「品川ブログ読んだで、おもろかったわ
誰も傷つけてないし、ええやんか」
と褒めてくれました。
僕は、また嬉しくて帰りのタクシーで号泣しました。
「お前の笑いは優しくない」
あの時、今田さんのあの言葉がなかったら
僕はこんなブログを書いていなかったと思います。
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